
みなさんこんにちは!
2015年2月17日(火)、「伝統宮染 福井染工場(宇都宮市三番町)」に、とちまるくんと地域の魅力とどけ隊が参上しました!
「宮染(みやぞめ)」とは、宇都宮市内を流れる田川沿いに栄えた染め物です。
染め物をするには豊富な水量が必要で、江戸時代末ごろから、特産の真岡木綿を染めるために田川沿いに染物職人が集まり、半纏(はんてん)などを染めるようになったのが始まりと言われています。
(川沿いにはためく反物、かっこいいですね!!)
今回とちまるくんが訪れたのは、田川沿いに数軒残る宮染工場のひとつ、「福井染工場」さん!
こちらでは、昔ながらの技法を守りながら宮染を作り続けています。
(福井染工場にやってきました!)
福井染工場さんでは、『印染(しるしぞめ)』という染物を作っています。
印染とは、のれんや半纏、法被(はっぴ)、手ぬぐいなどに、家紋や社章、ロゴマークなど独自の「しるし(マーク)」を染め付けるものです。
お祭りのときに着る町名の染め抜かれた法被や半纏、消防団の方の火消し半纏などで、おなじみの方もいるのではないでしょうか(^^)
(とても分かりやすい見本がありました☆)
印染は、まずは型作りから始まります。
デザインが書かれた下紙と型紙を重ねて手作業で掘り抜き、「紗張り(しゃばり)」という網をのせてニスでとめます。
できあがった型と布地の上に木枠をのせ、木べらを使い糊をつけていきます。
糊を塗り終わったら、その上からおがくずをまぶし、1日かけて乾燥させます。
おがくずを糊の上からかぶせることで、べたつかずに染め上げることができるそうですよ。
(とちまるくんも特別に、木べらの使い方を教えてもらいました!)
次はいよいよ、布地を染めていきます!
今回見せていただいた染め方は、「刷毛引き(はけびき)」という、染料を刷毛で布地に塗っていく技法です。
タペストリーや、のれん、手ぬぐいなどを染める時はこの技法を用い、半纏や幕など大きなものを染めるときは、「浸染(しんぜん)」という、染料の中に布地を浸して染める技法を使うそうですよ(^^)
(素早く染料を塗っていく姿は、まさに職人!)
きれいに染め終わった布地を後ろ側から覗くと、くっきりと とちまるくんの姿が見えます!
これを乾燥させてから色止めをし、再び乾燥させ、水洗いをして糊とおがくずを落とします。
そしてさらに天日と風にあてて乾かし、最後に縫製をして印染が施された染物ができあがります。
(とちまるくん型の印染、できあがりが楽しみですね!)
晴れた日には、田川沿いに反物を並べ、作業が行われます。
型紙から作り始めて、染め終わるまでに最低3日はかかる染色作業ですが、どうしても天気に左右されてしまうことがあるそうです。
ですが、“使用してくれる方のため、ひとつひとつの作業をしっかりとていねいに“という思いからお仕事をしているそうですよ(^^)
(とっても素敵な光景です!)
福井染工場さんでは、印半纏(しるしばんてん)や団旗(だんき)、のれんや手ぬぐいなどを完全受注生産しています。
宇都宮市では8月にある宮祭りなど、半纏を着る機会もありますね♪
オリジナルの名前入り手ぬぐいなど、様々な用途に対応してくださるので、みなさんも「印染」が気になったらご連絡してみてはいかがでしょうか?
(かっこいい半纏に囲まれてハイ・チーズ☆)
伝統宮染 福井染工場
電話番号 028-633-4491
次回のおでかけも是非お楽しみに☆☆
まるっと