
みなさんこんにちは!
2015年2月5日(木)、「大田原市歴史民俗資料館(大田原市湯津上)」に、とちまるくんと地域の魅力とどけ隊が参上しました!
古民具や農機具といった地域の民俗資料を収集、展示している「大田原市歴史民俗資料館」では、冬季ミニ企画展「酒~食の古代といま~」が開催されています。
古来より親しまれてきた「酒」に関する資料の展示を見て、お酒と稲作の歴史を学ぶことができるんですよ(^^)
(さっそく展示室へ入ってみよう!)
こちらは、縄文時代や古墳時代に使われた特殊な土器や器です。
注ぎ口らしきものがついていたり、液体を入れて携帯するような形状であることから、お酒を入れて使っていたものと推測されています。
縄文時代にはまだ稲作が行われていなかったので、米を原料とするお酒はありませんでしたが、果実などが自然発酵したお酒のようなものはあったと考えられているそうですよ!
(古代の人の生活を想像すると、ワクワクするね(^O^))
奈良時代に作られた「万葉和歌集」にも、お酒を取り上げた和歌があります。
この時代には米からお酒を造る技術も登場しており、国の機関として酒造りの役所がおかれるなど、広く酒造が行われるようになっていたそうです。
(お酒は「万葉和歌集」にも登場します)
お酒を入れるための、さまざまな容器も展示されています。
江戸時代以降になると、酒屋さんの大きな「甕(かめ)」や「樽」に入ったお酒を、「通い徳利(かよいどっくり)」という持ち運びができる容器に入れて購入していたそうです。
そのほかにも、角樽(つのだる)という、婚礼や祭礼などお祝い事の際に使用した赤漆塗りの豪華なものもありました。
(いろんな形の容器があるね!)
古来から、嗜好品として、また人と人をつなぐコミュニケーションツールとして、お酒は人々に親しまれてきました。
現在も大田原市では盛んにお酒が造られていて、とちまるくんも取材に行った「天鷹酒造」さんの酒樽も展示されていました(^^)
この企画展の関連イベントとして、天鷹酒造さんの見学ツアーも行われるそうですよ!
(大田原市で造られている名酒です)
常設展示コーナーには、稲作をはじめとした、農業に関する道具も展示されています。
水田の雑草を取り除く除草機や脱穀機、玄米の選別に使用した道具など、お酒造りには欠かせないお米を育てる農機具を間近で見ると、お米作りの苦労を感じますね。
(さまざまな農機具があるよ)
農機具の中に、「馬鍬(まんが)」という名前の道具がありました。
現在聞くと、ちょっとおもしろい名前ですね(^^)
これは、馬に引かせて、苗代掻き(なえしろかき)という田んぼ全体を平らにしていく作業に使われた農機具なんですよ。
(農機具にもそれぞれ名前があるんだね)
ほかにも、古民具が展示されていました。
こちらは、車櫃(くるまびつ)という運搬用家具の一種です。
衣類や布団、調度品などを入れておくこれらは「長持ち」と呼ばれており、嫁入りの大切な道具のひとつでした。
長持ちにもさまざまなものがあり、今でいう衣装ケースのようなコンパクトなものもありましたが、この車櫃は、車輪が付いてタンスのような豪華な形をしている、上流階級の特別なものなんだそうです!
(由緒ある品物なんだね!)
「酒~食の古代といま~」は、2015年3月1日まで開催されています。
みなさんも大田原市歴史民俗資料館に訪れて、古い農機具や、お酒の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?(^^)
大田原市歴史民俗資料館
http://www.city.ohtawara.tochigi.jp/docs/2013082772237/
一緒に遊んでくれたみなさん、ありがとうございました(^○^)
次回のおでかけも是非お楽しみに☆☆
まるっと